2011年5月1日日曜日

Radiohead "The King of Limbs"



僕はRadioheadの熱心なファンではない。

その昔、幕張に彼らのライブを見に行ったら、ステージがホントに人の隙間からも全く見えなくて、頭上のモニターだけ見てるうちに終わった。ドラムを叩く姿をモニターで確認した。

「行けなくなった友達がいるからその分買ってくれない?」なんてきっかけで行ったんだよな、そのあたりも受身な。

新作。


AmazonではじめてMP3で買ってみた。
2回聴いてみた。

このバンドに革新性を求める時期は過ぎたのかもしれない。どこかで聞いた気のする音楽。
(そもそも、Kid Aだって彼らの発明ではない)

悪くないとは思うんだが、どうも作りがのぺっとしていないか?リズムに向けた志が低くないか?
シングルのこれだってもっといい曲になりうる。

一番印象に残ったのがピアノ一本の#6"Codex"ってあたりが象徴的だ。

もう彼らからはロック・アンセムは出てこないのかもしれない。

00年代にパール・ジャムが陥ってしまったように、「大物ではある。新作についてはクォリティーはともかく、出るだけでありがたい。ライブには人は入る。昔の曲は大合唱」、的なポジションになってしまうのかしら。

どうも、この新作の流通をめぐるエトセトラも、チケット・マスターともめ、ライブ盤を出しまくり、地味なアルバムばっかり出していたころのパール・ジャムの印象を思い出すんだよな。。。

2011年4月29日金曜日

コトリンゴ "picnic album 2"

GWだし、ピクニックなんてとてもいいかも。


寒くもないし暑くもないし花粉もないし。




コトリンゴはホントに才能豊か。

DOWNTOWNのイントロのピアノからぐっと来る。(EPOじゃないよ)

Tubaをとっても効果的に使って、ホーンのアレンジが見事なI WANT YOU BACK。


なんとなく出来が想像できそうなHYPERBALLADも、適度に控えめな作りで効果的な奥行きあり。


素直に作った感のあるShe’s like a rainbowは原曲のよさがとっても出ている。白眉。


朝でも夜でもリビングでも書斎でもiPhoneでも赤ちゃんでも大人でも聴ける一枚。

2011年3月4日金曜日

ティン・パン・アレーの童謡 "メルヘン・ポップ"



こどもつながりでもう一枚

ティン・パン・アレー。



70年代の荒井由実を支え、いしだあゆみに名盤を作らせ、雪村いづみにも名盤を作らせた、あの彼らですよ。
細野晴臣、鈴木茂、 林立夫、松任谷正隆。鉄板。

(この盤、YMOで忙しかった細野さんは不参加。代わりは後藤次利氏。工藤静香で有名な。)

それが、童謡。78年の作。

センスとテクと恥の文化の共存。
率直でありつつも慎み深く。
さりげなくもきらびやかに。

そんなはずの彼らですが、こんなアルバムの存在、ボクは知らなかったですよ。
存在すらしらなかった。


犬のおまわりさん♪、猫ふんじゃった♪、げんこつやまのたぬきさん♪、大きな栗の木の下で♪、むすんでひらいて♪、などなど、まごうことなき、世代を超えて歌い継がれる真のクラシックたち(笑)。

"犬のおまわりさん"はオブラディ・オブラダだし、"猫ふんじゃった"は♪にゃあにゃあ♪言いっぱなしだし、どの曲にもインパクトがあるけど、全般的に軽くディスコ・ロック調だったり。
KISSの"I was made for loving you"みたいな)

これで子供が童謡を覚えたら、どういう形で刷り込まれることになるのかな?!

自分の子にチャレンジが楽しみ(笑)。

ちなみにいきさつですが、、、

妻の実家に、ひょろっと、このCDがあるのを発見した時にはめちゃめちゃ驚きました。

この盤をネタに、妻へ「こんな盤があるんだぜー、ティン・パン・アレーの。」と自慢げに話したところ、それを覚えていた妻がお母さんにお願いしてくれて、買ってくれたんです。

言葉がわらしべ長者になって帰ってきてくれたわけで、世の中にはハッピーな何かしらの巡り合わせがあるんだなー、と思います。感謝感謝。


細野さんがいたら、この作品もどんな違った仕上がりになったかしら?!なんて考えてみるのも楽しいですね。

何気に、彼自身が童謡を歌うのはとってもアリだったと思います。フニクリフニクラだって歌ってるし。

2011年3月2日水曜日

赤ちゃんのための音楽 "Soothing Sounds For Baby: Electronic Music By Raymond Scott"

思えば、この盤を買ったのは渋谷のタワレコ7Fのストレンジ音楽コーナー。今でもあるのかしら。そもそもタワーはまだあるのかしら。

あのコーナーはほんとに面白くて、Asteroid Desert Songsの松永さんのPOPに乗せられて、毎週通ってました。

Muddy Watersからツトムヤマシタからストックハウゼンまで、守備範囲のよく分からないものを買った気がします。

懐かしの90年代。リキッドルームは新宿にあったし、CDを買うことがクールだったし、センター街の店がつぶれるなんてことは想像も出来ませんでした。

※思えば、80年代~90年代は消費そのものがクールだと思わされてきて、00年代から大転換が起こってるわけだけど、コレは別のテーマとして大きいのでこれはさておき。

盤の説明。赤ちゃんのための電子音楽。63年の作。コンピューター赤ちゃん。

ジャケはかわいすぎるし、一曲目のシーケンスだけで10分聴けます。(12分頃には飽きます)


もちろん、これを買ったときにはディスクハンター気取りなわけです。

最近、この盤を10年ぶり?にCD棚で発見し、リビングにおいておいたところ、帰宅したら、妻がこれを子供に聴かせてるんですね!!!

ホント、自分の子供に聞かせる日が来るなんて思ってもいませんでした;)

自分の中でメビウスの輪がつながるような経験で、「あそっか、これがあるべき姿やな」、「あ、こうやって人生つながんねやな」と感謝とオドロキの念です。
子供は普通に聴いて寝てました。

ちなみに、
1 To 6 Months
6 To 12 Months (値段高!)
と3作ありますが、1 To 6 Monthsが一番ほのぼのしていて良いです。

Monthsが進むほど、苦悩の色が増し、というか前衛化(笑)していくので、子供が寝付いてくれる気がしません。

が、確かめるべく、子供が大きくなったところで試してみたいと思います。

子供が12 To 18 Monthをホンマに好きだったら、Raymondさんはホンマ偉いと思います。

2010年12月1日水曜日

Madness "7"

すんごいうっかり、一ヶ月以上経っている、、、

何も聴いていないわけではなくて、いまでもドンヨクに聴いているんですが、、、

この一ヶ月の間にも、仕事では1億円スリそうになったり、自転車がパンクしたり、子供の顔にブツブツが出来たと思ったらきれいになったり、カレーを二杯食べたり、ラーメンは一杯も食べなかったけど蕎麦は大盛で食べたり、いろいろありました。

ということで、湿気た日にはそれなりに明るい音楽を。

曇り空の似合う、能天気を装った音楽。そんなマッドネス。

転がらないスカのビートにくすんだサックス、さえない顔に決まりすぎたポーズ。



ポッケは空っぽでも背筋は伸ばす。そんな音楽。
とても勇気が出る。

ということで、ついついググると、すぐに懐かしの映像が!気分はすっかり小学生。

ホンダさんのラインナップからはシビックすらもなくなる時代、シティーがなくなったのはいつだったけか?
(解:) 

忘年会でこの芸をやったら、新入社員は絶対に分かってくれないだろうね?!
ホンダ♪ホンダ♪ホンダ♪ホンダ♪

2010年10月28日木曜日

Sonic Youth "Daydream Nation"

Sonic Youth 大好き。

不思議なほど歳をとらないサーストン。脚が長すぎる。
最初から年齢不詳のキム。脚を出しすぎる。
どんどんお爺さんになるリー。白髪になりすぎた。

たたずまいも素晴らしい。

このアルバム、名盤中の名盤で、ときどき、とっても聴きたくなる。

ジャケットもタイトルもヨユーの名盤の貫禄。88年。


改めて聴いてみた。

右と左のギターが、微妙にアウトな感じで絡み合うのがひっっっじょうに格好良く、外れかけのコード感で突き進む。
音楽的な偏差値が高く、志が高いのか、ただ賢いのかよく分からない感じ。とっても勇気付けられる。

22年前の"Teenage Riot"


We're off the streets now
And back on the road
On the riot trail

"riot trail"って心に残るな。

これは何度聴いても本当に格好良い!

2010年10月12日火曜日

Mute Math "Armistice"

最近は音楽をあまり聴かないようにしていたので、そんなに聴いているのもないんだけど、、、

このバンド、名前がよい。
なにより、フジロック2010でのライブが最高にタイトで素晴らしかったので、2ndを聴いてみた。


1stの張っちゃけぶりが印象的だったので、少し抑え目な印象をうける。

ただ、どのメンバーも演奏が達者というか、特にドラムのタイトさだけでも聴けてしまうというか、
演奏の素材がいいので清清しく聴ける。
(ちなみに、ドラマーはライブで、顔の周りにガムテぐるぐる巻き。インカムがずれないように、らしい)

フジロックで合唱だった”The Nerve”ポップで、カーステやらJ-Waveすら似合いそうな"Goodbye"が秀逸。

ヴォーカリストの顔がイアン・カーティスを思い出す、、、のは髪型のせいかもしれない。