2011年3月4日金曜日

ティン・パン・アレーの童謡 "メルヘン・ポップ"



こどもつながりでもう一枚

ティン・パン・アレー。



70年代の荒井由実を支え、いしだあゆみに名盤を作らせ、雪村いづみにも名盤を作らせた、あの彼らですよ。
細野晴臣、鈴木茂、 林立夫、松任谷正隆。鉄板。

(この盤、YMOで忙しかった細野さんは不参加。代わりは後藤次利氏。工藤静香で有名な。)

それが、童謡。78年の作。

センスとテクと恥の文化の共存。
率直でありつつも慎み深く。
さりげなくもきらびやかに。

そんなはずの彼らですが、こんなアルバムの存在、ボクは知らなかったですよ。
存在すらしらなかった。


犬のおまわりさん♪、猫ふんじゃった♪、げんこつやまのたぬきさん♪、大きな栗の木の下で♪、むすんでひらいて♪、などなど、まごうことなき、世代を超えて歌い継がれる真のクラシックたち(笑)。

"犬のおまわりさん"はオブラディ・オブラダだし、"猫ふんじゃった"は♪にゃあにゃあ♪言いっぱなしだし、どの曲にもインパクトがあるけど、全般的に軽くディスコ・ロック調だったり。
KISSの"I was made for loving you"みたいな)

これで子供が童謡を覚えたら、どういう形で刷り込まれることになるのかな?!

自分の子にチャレンジが楽しみ(笑)。

ちなみにいきさつですが、、、

妻の実家に、ひょろっと、このCDがあるのを発見した時にはめちゃめちゃ驚きました。

この盤をネタに、妻へ「こんな盤があるんだぜー、ティン・パン・アレーの。」と自慢げに話したところ、それを覚えていた妻がお母さんにお願いしてくれて、買ってくれたんです。

言葉がわらしべ長者になって帰ってきてくれたわけで、世の中にはハッピーな何かしらの巡り合わせがあるんだなー、と思います。感謝感謝。


細野さんがいたら、この作品もどんな違った仕上がりになったかしら?!なんて考えてみるのも楽しいですね。

何気に、彼自身が童謡を歌うのはとってもアリだったと思います。フニクリフニクラだって歌ってるし。

2011年3月2日水曜日

赤ちゃんのための音楽 "Soothing Sounds For Baby: Electronic Music By Raymond Scott"

思えば、この盤を買ったのは渋谷のタワレコ7Fのストレンジ音楽コーナー。今でもあるのかしら。そもそもタワーはまだあるのかしら。

あのコーナーはほんとに面白くて、Asteroid Desert Songsの松永さんのPOPに乗せられて、毎週通ってました。

Muddy Watersからツトムヤマシタからストックハウゼンまで、守備範囲のよく分からないものを買った気がします。

懐かしの90年代。リキッドルームは新宿にあったし、CDを買うことがクールだったし、センター街の店がつぶれるなんてことは想像も出来ませんでした。

※思えば、80年代~90年代は消費そのものがクールだと思わされてきて、00年代から大転換が起こってるわけだけど、コレは別のテーマとして大きいのでこれはさておき。

盤の説明。赤ちゃんのための電子音楽。63年の作。コンピューター赤ちゃん。

ジャケはかわいすぎるし、一曲目のシーケンスだけで10分聴けます。(12分頃には飽きます)


もちろん、これを買ったときにはディスクハンター気取りなわけです。

最近、この盤を10年ぶり?にCD棚で発見し、リビングにおいておいたところ、帰宅したら、妻がこれを子供に聴かせてるんですね!!!

ホント、自分の子供に聞かせる日が来るなんて思ってもいませんでした;)

自分の中でメビウスの輪がつながるような経験で、「あそっか、これがあるべき姿やな」、「あ、こうやって人生つながんねやな」と感謝とオドロキの念です。
子供は普通に聴いて寝てました。

ちなみに、
1 To 6 Months
6 To 12 Months (値段高!)
と3作ありますが、1 To 6 Monthsが一番ほのぼのしていて良いです。

Monthsが進むほど、苦悩の色が増し、というか前衛化(笑)していくので、子供が寝付いてくれる気がしません。

が、確かめるべく、子供が大きくなったところで試してみたいと思います。

子供が12 To 18 Monthをホンマに好きだったら、Raymondさんはホンマ偉いと思います。