ワールドカップを見るということは、その国の国歌を聴くということでもある。
先日のドイツVsイングランド戦。
国歌だけだったら決勝戦ものだった。
イングランド国歌はいわずと知れた"God Save the Queen"。
どうにも上がるしかない曲調。
しかし、歌詞はかなり強烈だ。 (リンクご参照)
ドイツ国歌は"ドイツの歌"。
これは泣けるわ、と思って調べたら、ハイドンの作曲で、ローマ皇帝に捧げられた曲だとか。
"その幸福の光の中で栄えよ"以降を二回繰り返すところ、クライマックスらしいクライマックスで、掌を胸にあてたくなる。
ちなみに、メキシコ国歌も最高に上がります。
さらに余談で、"La Marseillaise"のイントロは"All you need is love"を思い出しませんか?
2010年6月27日日曜日
The Roots "How I Got Over"
曲順を、デビュー時から数え続けているThe Roots.
93年にデビュー作の一曲目が一曲目。このアルバムの一曲目は一曲目だけど143曲目。(印象よりも少ないね、通算10枚目。)
近作においてはドラスティックな音楽的変化はないし、本作もここ数作に通じる出来だ。
だが!ここ数作はどれも充実しているのも事実。
ただ、味付けは結構似ている。つまり、どんどん地味になっている。
このアルバムの始まり方の地味さはどうだ。いいとは思うが、5曲目までの流れが真面目すぎないか。
"A Peace Of Light", "Walk Alone", "Dear God 2.0"。タイトルをと並べると、余りの真面目さにちと引かないか。
Walk alone, I walk alone, you know I walk it alone
I always been on my own, ever since the day I born
So I don't mind walking alone
地味×真面目とかいってるけど、そもそも音楽的にユニークで、似たもののないヒップホップバンドだ。素材自体がいつも凝っている。飽きない。
オーセンティックにヒップホップだけれど、モンスターズ・オブ・フォークがゲストだったり、ジョアンナ・ニューサムがゲストだったりする。(コモンがステレオラブをフィーチャーしたこともあった)
中盤から後半に掛けて、ヴァースのフックも明快になってくるし、単純に楽しい曲が連発する。
そもそも、いままで何回かみた彼らのライブはどれもイケイケな大パーティーだったし、特にモントリオールでみた一発は会場中大騒ぎだった(BPM115くらいで、4つ打ち連発だった記憶がある)。
そういう彼らのおちゃらけた側面を捉えているのは一枚あるライブ盤だけだと思うんだが、実はあれがThe Rootsの中でも一番の名盤かもしれない。
でも!これも全然悪くないです。ジャケも含めてむしろ素晴らしい。
今日だけで二回聴きました。
93年にデビュー作の一曲目が一曲目。このアルバムの一曲目は一曲目だけど143曲目。(印象よりも少ないね、通算10枚目。)
近作においてはドラスティックな音楽的変化はないし、本作もここ数作に通じる出来だ。
だが!ここ数作はどれも充実しているのも事実。
ただ、味付けは結構似ている。つまり、どんどん地味になっている。
このアルバムの始まり方の地味さはどうだ。いいとは思うが、5曲目までの流れが真面目すぎないか。
"A Peace Of Light", "Walk Alone", "Dear God 2.0"。タイトルをと並べると、余りの真面目さにちと引かないか。
Walk alone, I walk alone, you know I walk it alone
I always been on my own, ever since the day I born
So I don't mind walking alone
地味×真面目とかいってるけど、そもそも音楽的にユニークで、似たもののないヒップホップバンドだ。素材自体がいつも凝っている。飽きない。
オーセンティックにヒップホップだけれど、モンスターズ・オブ・フォークがゲストだったり、ジョアンナ・ニューサムがゲストだったりする。(コモンがステレオラブをフィーチャーしたこともあった)
中盤から後半に掛けて、ヴァースのフックも明快になってくるし、単純に楽しい曲が連発する。
そもそも、いままで何回かみた彼らのライブはどれもイケイケな大パーティーだったし、特にモントリオールでみた一発は会場中大騒ぎだった(BPM115くらいで、4つ打ち連発だった記憶がある)。
そういう彼らのおちゃらけた側面を捉えているのは一枚あるライブ盤だけだと思うんだが、実はあれがThe Rootsの中でも一番の名盤かもしれない。
でも!これも全然悪くないです。ジャケも含めてむしろ素晴らしい。
今日だけで二回聴きました。
2010年6月22日火曜日
Fleetwood Mac "Rumours (30th Anniversary Edition)"
リマスターされ、おまけトラックもつけたRhino版の二枚組。
most compelling pop albums of all timeってAllmusic.comも言ってる。
初めてきちんと最初から最後まで聴きました。
これまでは、敷居の高い雰囲気のジャケットのせいで手が伸びなかった。。。
というよりも大ベストセラーというだけで聴きたくなかったのかもしれない。
本屋で、「平積みの本なんか意地でも買うか!」なんて思う気分にも、似ているかもしれない(買うけど)
歌詞カードの中には、ジャケ写真のアウトテイクの写真が載っていて楽しい。
男3名女2名のこのバンド、内情はとんでもなくって、カップルが2組。
しかも、その二組(つまり4人)とも過去完了系。
さらに、その女性の一人がバンド内の割り算の余りの残り一名と付き合う。
ジャケの二人がそれ。
つうことで、そんなビバヒル状態なバンドのアルバムタイトルが「噂」だもんだから、まあ、そういう痴話的な含みとテンションがShowbiz的に持たされている。
”Don't Stop”のどこかで聴いたことのあるこんなサビも違った含みを持って聴ける。
Don't stop, thinking about tomorrow,
Don't stop, it'll soon be here,
It'll be, better than before,
Yesterday's gone, yesterday's gone.
Don't you look back,
Don't you look back.
しかし、
#3 - Never Going Back Again
#4 - Don't Stop
#5 - Go Your Own Way
の「振り返らない」タイトルを持つ曲のターキーは意図的だよね!?
Anyways、中身は最高。朝でも晩でも聴けます。
most compelling pop albums of all timeってAllmusic.comも言ってる。
初めてきちんと最初から最後まで聴きました。
これまでは、敷居の高い雰囲気のジャケットのせいで手が伸びなかった。。。
というよりも大ベストセラーというだけで聴きたくなかったのかもしれない。
本屋で、「平積みの本なんか意地でも買うか!」なんて思う気分にも、似ているかもしれない(買うけど)
歌詞カードの中には、ジャケ写真のアウトテイクの写真が載っていて楽しい。
男3名女2名のこのバンド、内情はとんでもなくって、カップルが2組。
しかも、その二組(つまり4人)とも過去完了系。
さらに、その女性の一人がバンド内の割り算の余りの残り一名と付き合う。
ジャケの二人がそれ。
つうことで、そんなビバヒル状態なバンドのアルバムタイトルが「噂」だもんだから、まあ、そういう痴話的な含みとテンションがShowbiz的に持たされている。
”Don't Stop”のどこかで聴いたことのあるこんなサビも違った含みを持って聴ける。
Don't stop, thinking about tomorrow,
Don't stop, it'll soon be here,
It'll be, better than before,
Yesterday's gone, yesterday's gone.
Don't you look back,
Don't you look back.
しかし、
#3 - Never Going Back Again
#4 - Don't Stop
#5 - Go Your Own Way
の「振り返らない」タイトルを持つ曲のターキーは意図的だよね!?
Anyways、中身は最高。朝でも晩でも聴けます。
2010年6月17日木曜日
西寺 郷太 「マイケル・ジャクソン (講談社現代新書)」
一気に読んだ。これは素晴らしい新書。
語り起こしのような、タイトルだけで目をひくことだけに血道をあげるお手軽な新書が乱発されている昨今。
英知のカジュアルな凝縮とでもいうべき、新書の意義が失われつつある。
そんな中!
思いつきでもなく、思い込みでもなく、単なる勢いでもなく、愛情に基づいて、遂行を重ねて書かれたことの分かる良書。
いかにMJが生まれ育ち、過酷に育てられ、誤解をされ、晩年を迎えたか、愛情に満ちつつもフェアな目線で描かれる。
ジャクソン家の描写が秀逸で、かれを取り巻く家族とMJの関係が明らかになる。
白眉は彼の少年虐待疑惑を反証していくことに捧げられた一章。彼が無罪であったであろうことが信じられる。根拠が明確に、ステップを追って示されている。
また、後書きには、ライオネル・リッチーの「彼はほんとうに天使だったんじゃないかと思うんだ」 の一言の引用。涙。
ノーナ・リーブスももう一度聴かなきゃ!
語り起こしのような、タイトルだけで目をひくことだけに血道をあげるお手軽な新書が乱発されている昨今。
英知のカジュアルな凝縮とでもいうべき、新書の意義が失われつつある。
そんな中!
思いつきでもなく、思い込みでもなく、単なる勢いでもなく、愛情に基づいて、遂行を重ねて書かれたことの分かる良書。
いかにMJが生まれ育ち、過酷に育てられ、誤解をされ、晩年を迎えたか、愛情に満ちつつもフェアな目線で描かれる。
ジャクソン家の描写が秀逸で、かれを取り巻く家族とMJの関係が明らかになる。
白眉は彼の少年虐待疑惑を反証していくことに捧げられた一章。彼が無罪であったであろうことが信じられる。根拠が明確に、ステップを追って示されている。
また、後書きには、ライオネル・リッチーの「彼はほんとうに天使だったんじゃないかと思うんだ」 の一言の引用。涙。
ノーナ・リーブスももう一度聴かなきゃ!
2010年6月11日金曜日
Seun Kuti & Fela's Egypt 80
エジプト80!!!
お父さんのバンドを受け継いだってか。
09年のフジロックで見た彼の腰つきは、見てるだけで妊娠しそうだった。
お父さんのフェラ・クティを見たことはないのに、「うわー、そっくり」って思った。
ブォーって吹かれるサックスの音色はそっくりだし、顔も似とるし。DNAのとんでもない濃さ。
フジロックのでかい会場を根こそぎ持っていって、キモかっこよさに眼が離せない。
ノーベル平和賞でも演奏された"Think Africa"と"Mosquito Song"がとてもよい。
(というか、フェラ・クティの曲としか思えない)
思えば、これからアフリカでのワールドカップ!
※このアルバム、とてもいい空耳ソングが二つほど入っている。
いつか投稿したい(笑)。
お父さんのバンドを受け継いだってか。
09年のフジロックで見た彼の腰つきは、見てるだけで妊娠しそうだった。
お父さんのフェラ・クティを見たことはないのに、「うわー、そっくり」って思った。
ブォーって吹かれるサックスの音色はそっくりだし、顔も似とるし。DNAのとんでもない濃さ。
フジロックのでかい会場を根こそぎ持っていって、キモかっこよさに眼が離せない。
ノーベル平和賞でも演奏された"Think Africa"と"Mosquito Song"がとてもよい。
(というか、フェラ・クティの曲としか思えない)
思えば、これからアフリカでのワールドカップ!
※このアルバム、とてもいい空耳ソングが二つほど入っている。
いつか投稿したい(笑)。
2010年6月10日木曜日
Jónsi "Go"
寒い国からやって来た声。
羽根の生えた声。
シガー・ロスの声である彼のソロ。
朝焼けを思わせる感傷的で前向きなメロディー。
つんのめらないけど、BPM140くらいのダンスビート。
明け方のMTVで見た<これ>はインパクトが強すぎた。
美しすぎて購入。
#1の"Go Do"。
鳥が囁き、波が寄せては返し、風はそよぐ。
"Go drum, do go out
Make your hands ache - Play it out
Go march through crowds
Make your day break..."
"ドラムもいっちゃえ、
手が痛くなるくらい、はしゃいじゃえ、
人ごみをマーチするんだ
そして君の一日を始めよう"
耽美的なアート感と美意識がバリバリな彼だと思っていたけど、これだけ新しいレベルにチャレンジしてくれた。
素晴らしい出来だし、勇気付けられる。
アルバム通じて文句なし。
マーチはまだまだこれから!
羽根の生えた声。
シガー・ロスの声である彼のソロ。
朝焼けを思わせる感傷的で前向きなメロディー。
つんのめらないけど、BPM140くらいのダンスビート。
明け方のMTVで見た<これ>はインパクトが強すぎた。
美しすぎて購入。
#1の"Go Do"。
鳥が囁き、波が寄せては返し、風はそよぐ。
"Go drum, do go out
Make your hands ache - Play it out
Go march through crowds
Make your day break..."
"ドラムもいっちゃえ、
手が痛くなるくらい、はしゃいじゃえ、
人ごみをマーチするんだ
そして君の一日を始めよう"
耽美的なアート感と美意識がバリバリな彼だと思っていたけど、これだけ新しいレベルにチャレンジしてくれた。
素晴らしい出来だし、勇気付けられる。
アルバム通じて文句なし。
マーチはまだまだこれから!
2010年6月9日水曜日
Duke Ellington "Ellington Uptown"
アップタウン。ハーレムだ。
高校生のときに、学校で強制的にエリントン・オーケストラを学校で見せられたことがあった。
しかも、前から3列目くらいで。
CaravanもA列車もやっただろうけど、何も覚えていなくって、覚えていることといえば、ダンサーの姉さんの香水がキツかったな、ってことだけ。
しかし、いまは自分から遡ってます。因果だ。
このアルバム、どうにも一曲目から怒涛のドラムソロ。
まったくとんでもないレベル。
ビジュアルなしのCDで、ここまであからさまにすごいドラムソロは聴いたことないです。
知らなかったので調べたら、ドラマーはLouis Bellsonさんという。
なんと、映像が残っている!
しかも、2×バスドラでやんの。
一分過ぎくらいから、頭来るくらい上手い!
まったく、50年も前なのに;)
ほかの曲については省略:)
高校生のときに、学校で強制的にエリントン・オーケストラを学校で見せられたことがあった。
しかも、前から3列目くらいで。
CaravanもA列車もやっただろうけど、何も覚えていなくって、覚えていることといえば、ダンサーの姉さんの香水がキツかったな、ってことだけ。
しかし、いまは自分から遡ってます。因果だ。
このアルバム、どうにも一曲目から怒涛のドラムソロ。
まったくとんでもないレベル。
ビジュアルなしのCDで、ここまであからさまにすごいドラムソロは聴いたことないです。
知らなかったので調べたら、ドラマーはLouis Bellsonさんという。
なんと、映像が残っている!
しかも、2×バスドラでやんの。
一分過ぎくらいから、頭来るくらい上手い!
まったく、50年も前なのに;)
ほかの曲については省略:)
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