曲順を、デビュー時から数え続けているThe Roots.
93年にデビュー作の一曲目が一曲目。このアルバムの一曲目は一曲目だけど143曲目。(印象よりも少ないね、通算10枚目。)
近作においてはドラスティックな音楽的変化はないし、本作もここ数作に通じる出来だ。
だが!ここ数作はどれも充実しているのも事実。
ただ、味付けは結構似ている。つまり、どんどん地味になっている。
このアルバムの始まり方の地味さはどうだ。いいとは思うが、5曲目までの流れが真面目すぎないか。
"A Peace Of Light", "Walk Alone", "Dear God 2.0"。タイトルをと並べると、余りの真面目さにちと引かないか。
Walk alone, I walk alone, you know I walk it alone
I always been on my own, ever since the day I born
So I don't mind walking alone
地味×真面目とかいってるけど、そもそも音楽的にユニークで、似たもののないヒップホップバンドだ。素材自体がいつも凝っている。飽きない。
オーセンティックにヒップホップだけれど、モンスターズ・オブ・フォークがゲストだったり、ジョアンナ・ニューサムがゲストだったりする。(コモンがステレオラブをフィーチャーしたこともあった)
中盤から後半に掛けて、ヴァースのフックも明快になってくるし、単純に楽しい曲が連発する。
そもそも、いままで何回かみた彼らのライブはどれもイケイケな大パーティーだったし、特にモントリオールでみた一発は会場中大騒ぎだった(BPM115くらいで、4つ打ち連発だった記憶がある)。
そういう彼らのおちゃらけた側面を捉えているのは一枚あるライブ盤だけだと思うんだが、実はあれがThe Rootsの中でも一番の名盤かもしれない。
でも!これも全然悪くないです。ジャケも含めてむしろ素晴らしい。
今日だけで二回聴きました。
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