2010年4月24日土曜日

Wilco Live @ Zepp Tokyo "Kicking Television: Live in Chicago"

昨日はWilco。

ずっと見たかったけど、ずっとライブを見られなかったバンド。


これが、とても!とても!!よかった。

ついうっかり背の高い人の後ろに陣取ってしまって、あまりステージが見えなくても、んなこた小さなこと、と思えるくらい良かった。寒い寒い雨の日だって関係ない。

ロックンロール。カントリー風の。

フォーマット自体に新味があるわけではないし、ギターとベースとドラムと鍵盤だ。
ダンサーが出てくるわけもない。

演奏に込められた音楽的滋養の桁が明らかに違った。

余裕があるのに隙がない。ゴツっとしているのに細かいニュアンスが豊かだ。

古典的だけど、明らかにモダンで実験的でアップトゥデートな要素がある。

演奏が上手い!
 特に、ギタリストはCDで聴いて上手そうだな、と思っていた。
たとえばこのシカゴでのライブ盤を聴いても分かる。
でも生で見て、ここまでいいとはね!

そしてリーダーであるジェフの歌だろう。
テレ屋だが率直で、悲しげだが包容力がある。
甘えん坊だが大人でもある。
雄弁ではないけど、表現はいちいち詩的な、髭とタバコの似合う男。


"Misunderstood"より。

Well you're back in your old neighborhood
The cigarettes taste so good
But you're so misunderstood
You're so misunderstood

昔の地元に戻って
タバコはこんなに美味い
でも君はひどい誤解を受けている
そう、ひどい誤解を

There's something there that you can't find
Honest when you're tellin' a lie
You're hurt but you don't know why
You love her but you don't know why

見つけられない何かがある
嘘をつくとき正直で
君は傷ついてる、でも何故かは分からない
君は彼女を愛している、でも何故かは分からない

(あと、ヘビメタのドラマーに恋をした女の子の歌とかね。)

お客さんも素晴らしかった。

大半が男(納得)なのに、一曲まるまるシンガロングできた。これってすごいことだ。サビだけ、とかじゃなくて一曲丸々だよ!
そんなのみたことないよ。しかもこんな男ばっかなのに。
(この曲。)

雨の帰り道でつぶやいていたら、知らないウィルコファンがツイッターでフォローをしてくれるようになった。
同士!

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