2010年3月31日水曜日

Funkshone "Shining"

ファンクション?

ファンク地獄もしくは天国。ドラムドラムドラム

こてこてで割れ気味の、タメが効いて、リムショットの効いたドラムドラムドラム

脚を足を振り回して、ソウルトレインのダンサーようにカクカクしながら踊りたくなる。



ホーンが添え物に聴こえる。歌はもっと添え物。

イギリス人らしいです。ノーザンソウルの文化は死なないのね(涙)

ハンチングかぶってそう(笑)。(かぶってないね。)

2010年3月30日火曜日

なぎらけんいちの奇癖

なぎらさんですよ。彼のセカンドです。

これはカントリー?フォーク?

今気付いたけど、彼、結構カウボーイハットをかぶっているよね。東京新聞の宣伝とか。


そういうことだったか!カントリーが好きなんだね。

ペケペケしたカントリー調のギターと曲に、貧乏暮らし礼賛な歌詞が載るスタイル。

今では全然貧乏臭くないおじさんだけどさ。ギターは結構上手です。知らなかった。

江戸っ子ですね。

東京を出て、西に旅に出ようとする度に失敗して、何度も最初からやり直しをするタイトル曲、"なぎらけんいちの奇癖"。

東京への愛憎が混じっていて、落語的でステキ。

Robben Ford "Tiger Walk"

寅年だから、というわけでもないんですけど。


僕はやはりギターフェチでもあるようで、どうにもいい音のギターに弱いです。

ブルース乗りのロックフォーマットでのギターインストアルバムですが、これがまた気持ちよい!

キーボードはBernie Worrell(!)だったりするし、ドラマーのSteve Jordanがタイトでまたよい仕事。

どうも廃盤なのかしら?

もったいない。。。

2010年3月28日日曜日

小坂忠 "Connected"

"ほうろう"で"しらけっちまうぜ"で、「エイプリルフール」だったあの人の2009年作です。

昭和の男のやせ我慢的な世界観は健在。

高橋幸宏さんのドラムに神経質さがなくって、むしろスティーブ・ガッドのような大らかさでよい。
深胴なドラム。

ギターは佐橋佳幸さん(松たか子さんの旦那だよね)、ベースは小原礼(ミカバンドのあの人だよね)、鍵盤はDr.kyOn(ボガンボスのあの人だよね)。

 
ということで、いいメンバーのいい演奏をいい音で撮った、という風情。

味付けの妙よりは素材の洗練。

一聴やや平面的だが、リズムパターンは多彩。

"ほうろう"的な#1"Hard to say (偶然と必然の間)"、過去のロッククラシックスのタイトルをちりばめた#7"はぐれ雲"が好き。

2010年3月27日土曜日

The Cars "Candy-O"

はじめてThe Carsを聴いたのは、確か小学生のときのTVK「ビルボードTop40」だったか。。。

何が好きだったかって、

・ユーモアとアート感のミックス (そこはかとなく漂うフェチ感)
・メンバーのキャラ立ちのバラバラ感 (のっぽのリックと男前のベンがね)
・ギターとシンセの立体的な構成 (あとシンセの音もね)、
・リック・オケイセックのエキセントリック感の漂うボーカル、
・そして何よりジャケット(笑)!。


ロキシー・ミュージックのジャケを見たときには「あ、カーズだ」って思ったけど、年代順、逆だよね。

壁に飾りたい。でも飾れない(笑)。

カーズは僕が中学生のときに解散してしまったので、一度もライブを見られなかったけど、こうして映像も見られる(涙)

歌詞もこんな感じ。"Let's Go"より。

And I don't want to hold her down
Don't want to break her crown
When she says, let's go
I like the nightlife baby

彼女を抑えたりしたくないし、
彼女のサイコーの気分を壊したくないよ、
あの子が、、、"レッツ・ゴー!ナイトライフ大好き、ベイビー!"って言うときにはさ。

She says, I like the night life baby
She says, let's go 

彼女は"ナイトライフ大好き、ベイビー!"って言うのさ。
彼女は"レッツ・ゴー!"ってさ。

ちなみに、「彼女」は17歳という設定(笑)。

そこはかとなく漂う、寂寥感がまたよい。エドワード・ホッパーの絵のような。

2010年3月26日金曜日

Eric Clapton "Reptile"

たしか、村上春樹さんがマラソンについて書いた本で、「走りながら聴くのにちょうどよい」と薦めていたので、手に取ったのがきっかけ。

そんなきっかけでもないと、いまさらクラプトンとか真面目に聴こうと思わないよね?平積みのベストセラーを買う気にならないのと一緒で。



いまだに走りながら聴いたことはないんだけど、身体に耳に、ギターの音がやたらと馴染む。

いいジーンズやいいブーツが身体にしっくりくるように、耳にしっくりするのを感じるよ。

とーってもいい楽器の音がする。 生きるいい音そのものというか。 ロックの洗練の一つの結晶だね。

Stevie Wonderの"I Ain't Gonna Stand for It"が、なかなかハマリで好き。

ツアー映像見たら、ドラムはSteve Gaddだね!オルガンはBilly Preston?前歯の隙間がそんな感じ(笑)。豪華ー。

Jenny Lewis "Acid Tongue"

名前は匿名的に普通だけど、彼女の声は普通ではないね。

Rilo KileyのJenny Lewis、ソロの二作目。

一曲目から"I fell in love with a boy on the Black Sand"なんつう率直な言明から始まる。

そしてミニマルでカントリーな骨格の楽曲。

でも、曲の骨がしっかりしてるから、全然通して聞けるし、退屈することもないし。

そもそも、声がすごいいい。

Elvis Costelloとのデュオがあっても、全然負けてないもんね。濃いぃ組み合わせだけどさ。


I went to a cobbler
To fix a hole in my shoe
He took one look at my face
And said, "I can fix that hole in you"

靴屋に行って、靴の穴を直してよ、っていったら、
私の顔を一目見て、
"あんたに空いた穴を直してあげるよ"
なんて言うの。

なんて唄が悪いわけがないよね。

フジロックで本物見ておくべきだったなぁ。とても小さい女の子みたい。

2010年3月24日水曜日

Grant Green "Visions"

ジャケが格好良い。



緑のネクタイもステキね。

中身よりも?。。。

というのは半分本当で、特に#3"Mozart Symphony No. 40 in G Minor-1st Movement"の印象が悪いんだ、これが。

モーツアルトなんて似合うタイプでもなかろうに!

とは言いながら、2分40秒過ぎに吹っ切れてからは、饒舌なのか朴訥なのか分からないグリーン師匠節で、ちと溜飲を下げたりもする。

ここでのベストは、おそらくカーペンターズの"We've Only Just Begun"。

素朴なメロディーが、師匠の音を選びながら弾いているようなプレイにとてもマッチ。ステキ。

4分過ぎからが、師匠の引き過ぎない真骨頂。どこまでも弾けそう。

2010年3月23日火曜日

BOBBY HAMILTON "Dream Queen"

マボロシの名盤という話だが、、、ジャケが怖い(笑)。

Dream Queenつうか、Nightmare?


中身はレア・グルーブ?

辛抱強いベーシストがループを刻み、ドラマーがファンクを叩きます。

#2"Priscilla"のアレンジされたテーマや、#4"Roll Your Own"の刑事ドラマのサントラのような風情など、悪くない。

#3"In The Mouth Of The Beast"の怖い声はやはりBeastなのでしょうか。

YMN先生、ありがとうございます。

2010年3月22日月曜日

Little Feat "Hamburger Midnight"

なぜこんなにハンバーガーが好きなのか。。。

今日は川越でハンバーガーでした。ベーコンチーズバーガー。

とても美味かったです。
















http://www.oatman-diner.com/index.html

今日の一曲は、ブートの"Late Night Truck Stop"より。

ロウエル・ジョージ師匠のスライドギターが冴える!

2010年3月21日日曜日

Jaga Jazzist "A Livingroom Hush"

僕はこのノルウェーの11人組が大好き。

ギル・エヴァンスがスクエアプッシャーをプロデュースした感じ?
 
ドラムンベースをプレイするトータス?

レイヤー化されたウィンズだのリードだのが、ギターやエレクトロニクスと混じって聴いたことのないミックスをされているのが気持ちよい。

それぞれの音が構造的に意味のあるところに配置されていて、数学的な快感を呼ぶよ。

90年代にさんざんClubミュージックに貶められた"Jazz"だけど、まだここにはスピリットがあるよ。

ライブ見てみたいなあ!

2010年3月20日土曜日

荒井由実 "翳りゆく部屋"

今日はこの曲しか聴いてない;)

妻はこの曲を学生のときに、合唱で歌ったっていう。ちょっとすごい曲歌うよね。

どんな運命が 愛を遠ざけたの
輝きは戻らない 私が今死んでも

ちょっとセンセーショナルなこの一節。

ハードな連想をどうしてもしてしまうけど。。。

"死んだってあの頃は戻らないんだから、辛い思いも引きずって生きていこうかな"

っていう決意に聴こえるけどね。

でも、どうにも連想を考えると、生徒に歌わせるにはリスキーな曲では?!

イントロのパイプオルガン「東京カテドラル教会」のもの!らしいって知って、自分とのリンクを感じてびっくり。

確かに、見覚えのある祭壇/階段:)

2010年3月19日金曜日

荒井由実 "COBALT HOUR"

タイトル曲がよい。

よいどころの生易しい話でなく、昭和のポピュラー音楽史に残る名曲だと思うよ!

歌詞がよい。

夜明けのドライブで、消え行く金星と共に、現れる朝焼けと共に、この人とやり直そうと思い出してるわけですよ。

彼方に浮かぶ朝焼けを遠くに眺める目尻には、うっすらと涙が(想像)

演奏がとてもよい。

こんな映像が残っていたことに大感謝(涙)。

☆人生に3分間の余裕があったら、是非っ見てみてもらいたいよ。

バック、ティン・パン・アレーですよ。
ソロがアルバムと違うし!

若いひげの細野さんのベースだし、鈴木さんのギターですよ。

今まで何万曲も聴いてきたと思うけど、こんなベース、ホントにすごい。
ほかの人には弾けないよね。
何度聴いてもぐっと来るのに、まったくベースラインを覚えられないし、
口ずさめない(笑)。なんなのかしら。
(実際、CKBのカバーバージョンはベースラインが全く違う)

音がよい。

リマスター効果で、ギターの音も、ドラムの音も、とても輪郭がはっきりしてる。

スライドギターの音がキラキラしている。

※このアルバムの唯一の難点は曲順かな。

「卒業写真」が「Cobalt hour」のあとに来なくてもよくない!?

2010年3月18日木曜日

荒井由実 "MISSLIM"

この間テレビでやっていたけど、"瞳を閉じて"は長崎県の奈留島のある高校の校歌だそうだ
なんでもユーミンのラジオ番組にその高校の学生さんからリクエストがあったのがきっかけだとか。

やるよね、"ひこうき雲"の当時のユーミンにアンテナが引っかかるっていうのはさ!

さらに、山下達郎さんのコーラスがまた広がりを与えてすんばらしいね。

今では、島を離れる人を見送るときには、港でこの曲が歌われるという!

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どうにも "瞳を閉じて"~"やさしさに包まれたなら"の流れは鳥肌が立ってしまうよ。

"やさしさに包まれたなら"は細野先生のベースが絶妙すぎ。

ほのぼのしたカントリー風の曲に終わらせないフレイバーが加えられているよ。どーにも腰の動くラインとタイム感。

鈴木茂さんのギターも美しすぎ。リマスターでさらにキラキラ感が増しているよ。

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「あなただけのもの」はスライな感じのファンクなんだね。イントロは結構良いドラムブレイクビーツ。

「12月の雨」に「旅立つ秋」だもんね、秋にもう一度聴きなおさねばね。

荒井由実 "ひこうき雲"

きっかけはこの番組。

細野先生のベースであり、鈴木さんのギターであり、松任谷旦那のピアノであり、というティンパンなところで外れるわけはないんだけどさ。

まずもって、デビューアルバムの一曲目から「死」をテーマにした曲であることに驚く。
名曲だけどさ。
「あの子の命はひこうき雲」(のようにすぐに消えてしまう)
だもんね。

でも、その次の曲、二曲目の「曇り空」が未来の旦那との半デュエットだもんね。
死⇒恋愛⇒再生
の図式が非常に分かりやすく曲順に現れているね。
恋愛で救われた自分。

「きっと言える」の一番のぎこちない歌唱から、二番の感極まったような歌唱に変わるところも聴きどころ。
特別な思いがこもっていたであろうことが分かる。

もちろん、細野さんの
・あるべきところに音符がなく、
・ありそうもないところに音符を置く
ベースプレイによって、平板なフォークにならない深みが出ていることは言わずもがな。

鈴木さんのギターがこんなに効果的であったことをリマスターではじめて知ったよ。

デビュー曲の「返事はいらない」は間奏で唐突にラテン的になるあたりも、まー、売れないなという感じはあるけど(笑)。

まだまだ深読み可能な歴史的一枚。

荒井由美時代に外れなし。

2010年3月16日火曜日

Albert Ayler "Nuits De La Fondation Maeght 1970"

山下さんのおかげで何だかフリージャズが聴きたくなり。。。

アイラーが亡くなる前のラストレコーディング。

アイラーがサックスで泣きまくっても、ドラムのAllen Blairmanが煽りまくっても(つってもそんな上手くないんだけど)、ピアノのCall Cobbsは淡々と郷愁のメロディーを、アイラーと別世界のように弾きつづけるという不思議なバランス。

激しさはあっても、悪意やエゴのない世界。

聖者の行進のようなメロディーを奏で続けるアイラーのサックスにやられっぱなし。

#7、ラストの"Spiritual Reunion"の後に起こる、怒号のような観客の歓声にもぐっとくる。

率直過ぎる弁明。裏表なし。

2010年3月15日月曜日

山下洋輔トリオ "MONTREUX AFTERGLOW"

これぞフリー・ジャズですよ。

一枚で二曲です。一曲それぞれ二十分超(笑)。

76年のモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライブ。音が泣き叫びまくり。

何となく聴き始めてしまったけど、涙の名演で名盤だったよ。

一曲目。アルバート・アイラーの"Ghost"で、坂田明が大怪演。

泣き叫ぶSAXはもちろん、ハナモゲラ語の絶叫も交えつつ、「赤とんぼ」や「St.Thomas」のメロも交えつつ、夕日に向かって(イメージです)、懐かしさの高み(若しくは低み)に回帰していくかのように絶唱してます。

二曲目は山下洋輔の作曲。繰り返しに耐えられる、心に残るテーマ。

彼が熱演。ピアノがガコンガコン言ってる。

きっと本当に力を燃やし尽くした演奏だったのだろうね。

熱演の果てに、坂田明が燃え尽きて灰になっていくのが音で分かる(涙)。

ここまで実況中継的に力尽きていくプロセスが音で分かる演奏ってのははじめて聴いたよ。

また、裏ジャケがよい。



※TVで見た、「山下洋輔トリオ復活祭」@日比谷野音はかなりよかった。

CHIASMA (キアズマ)やGUGANなど、ほかにも名曲あるなと思ったよ。

2010年3月14日日曜日

Echo & The Bunnymen "The Fountain"

80年のデビューから30年、僕が好きになってからも25年(笑)。

80年代の僕のアイドル、 リバプールから来たEcho & The Bunnymen。

綴るだけでもぐっと来るものを感じるよ。あー、暗いけど青春。

80年代に一度解散したときには、もうこれでアイドルには会えないなって、思ったけど。。

いままでの人生で二回も(!)彼らのライブを見ることが出来た。

一度目は恵比寿で、イアンがあまりにステージでタバコを吸うから、会場が煙かった。
真っ暗な会場なのに、ずっとサングラスだった。
タバコのせいなんだろう、声が昔と違うなって思った。

二回目はフジロックで、そのときにはこっちもタバコを吸っていたかもしれない。
(もう吸わないけど)

こんな歌詞を書けるバンドは今でも信用できる。

まるでOcean Rainの続きみたいだ。

I slept by the mountain
Of rivers we crossed
I dreamt of the fountain
And the coin that we tossed

僕は渡ってきた川岸の山のほとりで眠り、
泉と、あの時投げたコインのことを夢見る

Now I’m just counting
The dreams that were lost
One coin in a fountain
Was that all it cost?
Is that all it cost?

今は失った夢の数を数える
泉にはコインが一つ。
それだけだったのかな?
たったそれだけだったのかな?

音はOasisが"Seven seas"を演奏しているかのよう。安定感とこぼれ落ちるるようなギターサウンド。

「昔の栄光」みたいなことを揶揄されても気にしない境地に達しているように思えるし、拗ねた感じもない。

どの曲もとても良いよ。何度か聴きなおしても良いと思った。

Bunnymenはコインを投げ続ける!

またフジロックにもくればいいのにね。

AC/DC "Back In Black"

今朝は天気もよくって、しかもとても暖かいし、久々に皇居に走りに行くことにしました。

昨日の興奮の二日酔いが残っているので、当然、BGMはAC/DC継続です。


AC/DCは無駄がない。

走るのにも邪魔にならない。(人生のBGM的に聴き過ぎたから、それはそうなるのかもしれない)

※昨日のステージの立ち位置はこんな感じ。

<機関車:煙付き(笑)>

⑤マルコム・ヤング(リズムギター) ④フィル・ラッド(ドラムス) ③クリフ・ウィリアムズ(ベース)

②アンガス・ヤング(リードギター) ①ブライアン・ジョンソン(ヴォーカル)


④が動かないのはともかく。

⑤と③も自分の立ち位置に頑なで、コーラス(っていうか掛け声)のときだけ直線的に前に出てきて、終わると直線的にステージ後部の自分の立ち位置に戻る。

何かを話すこともない。

ライブの間中、彼らは上下運動を繰り返す。
(WiiFit的に動きを辿ったら、彼らの軌跡は全くの直線で真っ赤のはずだ)

④にしたって、ドラムス的な自己顕示欲はゼロ。

フィルインだって最小限しかない。ドラムソロなんて、唾棄されそうな雰囲気すらある。

だから、ステージはもっぱら②と①が前後左右、さらに上下も加えて上がったり下がったりもする。

②のギターにはまったく意味はないし、どこかに行くことはないし、ただやかましく、ただ子供っぽい。

テーブルの上のお皿をぜーんぶ”ガシャーン”としてしまうようなカタルシスを作ることに注力する54歳。

①は既に62歳らしいよ。まったく、僕の父親と母親のちょうど間にあたるよ。

彼はステージで普通手を振り上げそうなところで、手を引き下ろす。ガッツポーズみたいに。
だから、キメのたびに、力が発散される代わりに、力が蓄えられているように見える。

ちなみに、このアルバムはスリラーの次に世界で二番目に売れたアルバムらしい。

どこかで聞いたことがあったと思うけど、今まですっかり忘れていたよ。4200万枚!

2010年3月13日土曜日

AC/DC @さいたまスーパーアリーナ

AC/DCを前回に見たのはもう9年前?

あのときは新幹線に乗って、平日なのに横浜アリーナまで行ったっけか。

今回も埼玉までだよ。遠いよね。でもAC/DCだったらいっちゃうよ。

フルハウス。

でかい会場なのにうえまでほとんど満員。

みんながピカピカ光る悪魔の角を買っていて、会場中が赤くピカピカしてるの。それだけでも壮観。スターウォーズのどこかの星にでも来たみたいな気分になる。

磐石。本当に楽しかった。


ネットで見つけた少し前のオーストラリアでのセットリストだけど、これ、まったく同じだと思うぞ。

Dirty Deedsは「特別にやるぞ」、とか言ってたが、やってるじゃん。その台詞も毎回言っているとか(笑)!?

よく考えると、前回のツアーも、ほぼ同じ曲だったぞ。

毎回、ニューアルバムの曲が、そのときのニューアルバムの曲に入れ替わっていくだけで、磐石のクラシックスは入れ替わりもないんだね。

確かに、どの曲もやって欲しいし。

ギミック的には、

・Rock N Roll Train:暴走機関車がステージに登場
・Hells Bells:天井からでっかい鐘が登場。ブライアンが飛び乗る。
・The Jack:アンガスはストリップ決行。散々じらしてズボンを脱いだところ、パンツにはAC/DCのロゴ入り。がっかり&大うけ。
・Whole Lotta Rosie:セクシーな(バルーンの)お姉さんが登場して、暴走機関車にまたがる(下品)。バルーンなのに足がリズム取ってるのには驚き。
・For Those...:大砲がなんと6基登場。火を吹きまくり(笑)。Fire!!!どーん!

(プロ用カメラでなければ、写真撮り放題でした。時代も変わりましたね!携帯をすべて取り上げるわけにも行かないんでしょうが)

ほとんどトホホでウンコチンチンの世界だが、心から爆笑。ばかだねー。大好き。

大暴れ。声も枯れました。

※グッズ売り場は超長蛇の列。何も買えませんでした。

2010年3月11日木曜日

AC/DC "Black Ice 悪魔の氷"

明日はAC/DC来日公演ですよ!

チケットは安かぁないけど、アイドルだから仕方ねえ、さいたまだって行っちゃうよ。

ということで、最新作を今一度聴いてみました。

悪くない、むしろとてもよい。

だが、このアルバム、どこから聴いても同じじゃないか?

と思ってシャッフルして、もう一度聴きなおして見たら、、、

やはりというか、印象が驚くほど変わらない(笑)。

15曲のうち、3曲も"Rock N Roll"ってついてるし(笑)。

"Back in Black"とか"For Those About To Rock"あたりだとアルバム、って感じがけっこうあったよね。レコードだったけどさ。

A面最初の曲で"Hells Bells"、B面最初の曲で"Back in Black"、なんて構成に意味があったり。

ということで、これはシャッフル世代、iPod/iTunes時代対応のAC/DCのモードなのかもしれない。

2010年3月10日水曜日

Donald Fagen "Morph The Cat"

フェイゲン師匠、Morph The Catって何ですか?

この曲、2000年代のニューヨークの不安をとっても上手く捉えている。

村上春樹の「やみくろ」のようなモーフ・ザ・キャット。

A vast, ghostly cat-thing descends on New York City, bestowing on its citizens a kind of rapture.

大きな、亡霊のようでネコの形をしたものがNYCに降りてくる。
人々に喜びのようなものを与えながら(皮肉で)

High above Manhattan town
What floats and has a shape like that
Fans like us who watch the skies
We know its Morph the Cat

マンハッタンの上空に、
浮かぶもの、そんな形の(ネコの形の)もの
僕らみたいなファンは空を見上げては、
そいつがモーフ・ザ・キャットだって気付いてる

Gliding like a big blue cloud
From Tompkins Square to Upper Broadway
Beyond the park to Sugar Hill
Stops a minute for a latte’

大きな青い雲みたいに流れてく、
トンプキンズ・スクエアから、アッパー・ブロードウェイまで
(セントラル)公園を過ぎてシュガー・ヒルまで、
ちとラテで一服。

あー、全部訳したいが今日はここまで。

なんと、これももう4年前!?

Otomo Yoshihide Invisible Songs "Sora"

大友さんがロックに?

といっても明確にロックな感じは冒頭のタイトル曲の二曲目と、七曲目のBANKA-LAくらいです。

山本精一さんの歌がよいね。タイトな羅針盤、という感じ(そのまんま)。

しかし、どうにも歌詞に漂う左翼臭さというか、前衛気取りだけど税金を納めていない感じというか、なじめないところがあるのも事実。

法政大学の体育館で、大友さんのバンドが全員一緒に爆音を鳴らす(曲でなく、ただの爆音)、しかもそれを数十分、という荒行のようなライブに行ったことを思い出します。

そんな曲も少し入ってますが、飛ばしでいいでしょう(笑)。

2010年3月8日月曜日

深町 純 With ブレッカー・ブラザーズ "Jun Fukamachi Live - Triangle Session Deluxe Edition"

70年代のフュージョン隠れ名盤?

ブレッカー兄弟が場違いなほどに熱い。

特に、マイケル・ブレッカーの狂ったように吹きまくる"Funky Sea Funky Dew"がよい。

知らんかったが、ベースの高水健司さんがかなりよい。


リアルタイムでもないのに、中途半端に懐かしく感じられる曲調も悪くない。

ハイハットがずっと裏で入っているようなディスコ・フュージョン。

70年代の日本録音な音がする。

何がトライアングル何だか、解説読んでも分からんかったけど!

2010年3月7日日曜日

Donald Fagen "The Nightfly"

KP2の心の師による心の一枚。

雨の日に思い出したように聴きたくなる"Walk Between The Raindrops"

キザで意地悪なFagen氏も、この曲では素直におセンチです。

"A shadow crossed the blue Miami sky
As we hit the causeway by the big hotel
We fought
Now I can't remember why
After all the words were said and tears were gone
We vowed we'd never say goodbye"

"今は理由も忘れちゃったような理由で喧嘩したホテルを通り過ぎるころ、
影がマイアミの空を横切る
言うことを言って、涙も乾いた、
そして、もう別れないって約束したんだ"

翻訳って結構楽しいですね。

あー、このアルバムについては書くべきことがありすぎる!

小松亮太 "碧空~昭和タンゴ・プレイバック"

小松さんの著書は大変勉強になり、かつ読み物としても面白かったです。

そもそも、バンドネオンとアコーディオンの違いも知らなかった。。。(知ってます?)

"オルケスタ・ティピカ"、というタンゴの標準バンド編成(バンドネオン、ヴァイオリン、ピアノ、コントラバス)の存在もここで学びました。

また、タンゴにはインプロビゼーションの考え方はなくて、すべて譜面だとか。

ということで興味を持ち、この直球歌謡的なテーマ選曲の新作を聴いてみました。

バンドネオンを聴こう聴こうとしても、なぜか哀愁のメロを奏でるバイオリンばかりに耳が行ってしまうのはなぜー。


音像が立体的でクリア。親しみやすいです。

2010年3月6日土曜日

ビューティフル・ハミングバード "HIBIKI"

この声で、このカバー選曲は反則!

ジャンルレスかつ、僕を泣かそうとしているかのような選曲(笑)。

①ユーミンの"瞳を閉じて"(!)
②Radioheadの"No Surprises"(!!)
③eastern youthの"夜明けの歌"(!!!)

どうにもこの3曲のインパクトが強すぎて、オリジナル曲の記憶がないのです。

号泣しながら歌っているかのような大名曲の③を、この声でこう料理して演奏するか!、ということだけで既に(涙)。

"夜が明ける
見えるだろ?
東の空 白むのが

朝が来る
判るだろ?
涙眼に陽が映る"



そして、なんとこのアルバム、自由学園明日館で録音されたらしい。さらに驚き!

フランク・ロイド・ライトの建てた、結婚式場にもなったりする池袋と目白の間の名建築のあれですよ。

そういえば、 ジャケットもよく見ると。。。窓がライトです。(気付かなかった)

なんだか、「!」ばかりのブログになりましたが、実際の音楽のほうはアコースティック楽器と、非常に美しい声のコンビネーションで、No frillな素材をそのまま生かした音楽です。

2010年3月4日木曜日

a-ha "Foot of the Mountain"

祝25周年?ですよ。

みんなが知ってる"Take on me"の。

なぜ今更a-haの新作なのかというと、ベストヒットUSAでやっていて、そして、それが非常に!よかったじから。

(ちなみに、小林克也さんは相変わらずいい声。パタパタ倒れていくオープニングのジャケットには、新しいものが追加されています。)

a-haもいい声。抜けが悪くてつまったような、それでいてすーっと伸びるようなボーカルは健在。

アルバム通しでは、僕の心をうった自然に帰った生活を歌うタイトル曲の#4はもちろん、#2のTake-On-Me-likeな"Riding The Crest"あたりもよい後半は若干だれるけど。

そして、今年いっぱいツアーしてで解散らしいです。3人そろったインタビューを見ましたが、どうにも仲良さそうには見えなかった(涙)。25年分積もったエゴは結構大きいものみたい。

それにしてもベストヒットUSAでa-haか。。。今が何年なのか、時間の重力をぐにゃっと押しつぶすような組み合わせですね。今年って、87年だったよね?

2010年3月3日水曜日

Crosby, Stills, Nash & Young "Déjà Vu"

ニール・ヤングつながりで、久しぶりに70年の名作を聴き直してみました。

いわずもがなの名作なのですが、聴きなおすと発見がありました。

・Woodstockでのニール・ヤングのギターソロが、今とほぼ変わらないスタイルであること(笑)

・以前には目にも留まらなかったこんな歌詞が、今はとても刺さること(笑)-"Our house"より
Our house is a very, very, very fine house
With two cats in the yard
Life used to be so hard
Now everything is easy
'Cause of you
And our
la la lala la la la lala la la lala lala la lala lala lala la la lala la la la la la

・ニール・ヤングの孤独感が漂う"Helpless"であっても、美しいハーモニーが曲を孤独からを救っていること。

声の美しさと曲のバラエティーで、飽きさせないアルバムでした。

40年前ですよ!

2010年3月2日火曜日

Stills-Young Band "Long May You Run"

昨日の余韻を引きずって、"Long May You Run"のオリジナルを聴いてみました。

Crosby, Stills, Nash & YoungのうちのSとYのバンドです。76年の作品。

昨日聴いた、どうにもせつな過ぎる"Long May You Run"に比べて、ここではお気楽なカントリー調。

涙を誘うような、何かの終わりを告げるような赤裸々さはなく、愉快な曲という趣き。まだまだあるしー、とか言わんばかり。

アルバム全体としては、Neil YoungとStephen Stillsの個性が融合しているというよりは、お互いの曲がほぼ交互に演奏されています。

音の感触ではSのスムースさが勝っている印象。Neil Youngのラフさは表面に出てきません。

ちなみにタイトル曲は"a trunk song he had written as a tribute to an old car"とAllmusicに書いてありました。

古い車に捧げた歌だったんですね。

2010年3月1日月曜日

祭りのあと Neil Young "Unplugged"

東京マラソンも終わって、オリンピックも終わって。

とっても祭りのあとな感じが漂う今日です。

社会復帰は明日から、とばかりに会社を予定通り休んだ朝に、オリンピックの閉会式を中継で見ていると、なんと男、漢、ニール・ヤング登場!
(そうだ、カナダ人だもんね)

華々しい会場に、ギター一本+ハーモニカ弾き語り。 
しかも、曲は"Long may you run"

これが泣けた。

おべべこそヨソイキなものの、いつもの泣きながら歌っているような歌声。

その場の「祭りのあと」感をこれ以上ないくらいに演出していました。

こんな一節、かなり泣けますよね。

Maybe The Beach Boys
have got you now
With those waves
singing "Caroline No"
Rollin' down
that empty ocean road
Gettin' to the surf on time.
Long may you run.
Long may you run.

もう波はやってこないんだな、ってな予感があります。

でもやるんだよ!、ってか走るんだよ!てな感じです。

つうことで、今日の一枚はこれ

東京マラソンのための音楽

東京マラソン、何とか完走しました!

当日は朝から雨で、しかも猛烈に強烈に寒いし、大変なレースでしたが、、、


でもでも、とても楽しかった!

天気のコンディションを勘案して、新調した靴やらウェアやらは封印。履きなれた靴とフジロック用のレインウェアで参加(苦笑)。

そんな中でもタンクトップで参加している人がいたり(やはり見ると鳥肌)、ゴミ袋に穴を開けて上着代わりにしている人がいたり(濡れたら寒いもんね)。

走りながら見かけたのは、

・剣道着(もちろん小手・面つきで)
・アメフト(メットから何からフルセットで)
・花嫁衣裳+花婿衣装で、手をつないで走るカップル(ヨメのほうがレースをリード(笑))

みんな、僕と同じくらいのペースで走ってんの。これはすごいと思いました。

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石原都知事を横目で見つつスタートして、新宿から品川まで走って、そこから浅草まで行って銀座まで帰ってきて、さらにお台場まで行く、っていう、ホントかよ、って言いたくなるような行程だけど。
何とかなってよかったです!

ものすごい人の波。

わらわらした人の量が、ずーっと向こうまで道路の幅いっぱいつながってんの。
見るだけで大笑いしそうになります。(でも笑う余裕なし)

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自分はといえば、不安な膝が持ってくれれば、と願いつつ走っていたんだけど、案の定、品川を過ぎてから少し痛み出して。

だましだまし走りながらも、銀座を過ぎて京橋のあたりで痛くなり(あー、)、時々立ち止まっては屈伸して走るのの繰り返しで、浅草まで行って折り返し。

でもそこからは本当に痛くなって、あと1km、あと1km、と数えながら銀座からお台場までは歩いたりさすったりしながら、なんとか着いたという感じ。

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音楽はといえば、

寒かったせいで、手がかじかんでしまって、iPodの操作も出来ない有様(涙)。

後半は、雨が入ってしまったせいで、イヤフォンに雑音が入ってくるようになってしまいました(さらに涙)。

右耳がガサガサいっているんだけど、ストップボタンを押したくても押せない、という壮絶さ(涙涙涙)

そんな中でも、むりやりボタンを押して、音楽を止めてみたんだけど、音楽なしでは走り続ける気が激減するのを感じました。

もー、イヤフォンがダメになってもしかたねえー、と思って、雑音交じりでプレイ続行。

書いているだけでドMな感じがするけど、音楽の力は大きかったです。

小難しさのない音楽、特に四つ打ちのダンスミュージックの効用は大きいです。

普段のジョギングから、ジャズだのヒップホップだの、情報量の音楽はマラソンに向かん、ということには気付いておりましたが、こういう極限状況で聴く音楽は単純じゃないと、自分の中に入ってこないのを実感。


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最後に、具合が悪いのに、寒いのに、人ごみの中を応援に来てくれた奥さんに大感謝!

沿道の皆さんと、飲み物や食べ物をサーブしてくれたボランティアの皆さんにも感謝!


今日はバンテリンくさい僕だけど、膝を鍛えていつかまたチャレンジしたい!

まだ書き足りないなー。